
退職交渉は内定後の最後の砦。あっさり終わる人もいれば難航して上手く進まず、結局内定辞退になる人もかなりいます。面接官として採用活動に携わる中でも難航して内定を辞退してきた人もいるので要注意!今回の記事は、退職交渉をスムーズに進めるための上手い切り出し方について紹介!
こんにちは!転職アドバイザーの南野弘明です。
この記事をお読になられているということは、内定が獲得できましたか??
ついに、転職活動最後の山場「退職交渉」に辿り着きましたね!おめでようございます。
しかし、ここで気を緩めてはいけませんよ!
この退職交渉をいざやろうとして、色々な事情により難航し、転職を諦めた人も多くいるというのが事実。最後の退職交渉⇒転職先で活躍を夢見てラストスパートをかけましょう。
今回の記事は、退職交渉を難航させないめっちゃ上手い切り出し方で転職を成功させるやり方をわかりやすく解説します!
南野弘明てどんな人?
『今すぐ使える転職ノウハウ』をモットーに、転職アドバイザーとして活動中!
●こんな方におすすめな記事●
①退職交渉を切り出せない
②引き止めにあったらやだ
③切り出し方がわからない
④上手く退職交渉したい
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多くの方が抱く退職交渉時の悩み
内定先が無事決まり、これから新たな気持ちで新会社に早く行きたいところですが、転職最後の山場である「退職交渉」をしなくては新たな道を切り開くことはできません。そんな中だからこそ、多くの方が退職交渉で悩みを持たれています。
退職交渉時あるある
②上司のパワハラが原因が転職の原因だったため、伝えるのが怖い。
③退職の意思を伝えても丸め込まれてしまうのではないかという不安。
この3つの内のどれかに当てはまりませんか?私の所にアドバイスを求めてきてくださる方の多くは、上記3つで分類できます。
しかし、ここを乗り越えないとあなたが目標としている未来に到達できないことも事実なので、何としても乗り越えたいものです。
今回の記事で難航しない上手い切り出し方をマスターしてください!
退職交渉の上手い流れは王道でOK
転職活動は、色々な対策が必須の中、この退職交渉だけは上手いやり方があり、そしてそれは王道で攻めることが一番と言わています。これが難航しないポイント!
その王道の退職交渉の切り出し方と流れが下記です。
といったところだと思います。それでは、一つずつ退職交渉の切り出し方、上手い流れに沿って、難航しない対策を解説していきます。
▶退職交渉STEP①:退職願はあくまでも意思表示!
退職願を提出したら退職できると思っている人がいると思いますが、大きな間違いです。退職願いは、あくまでも退職の意思表示をするだけであって、退職が決定するのは後で説明する『退職届』を提出したときからです。
まず、退職願いですが、下記を参考に(丸コピOK)『退職願』を作成してください。

退職願の書き方はこれで満点!
注意点は、誤字脱字は絶対にNGです。間違えが無いか何度も確認してください。
また、退職願いは退職予定日の1か月より前から提出することが一般的です。就業規則を必ず確認しましょう。これがぎりぎりだと退職交渉が難航します。
▽有休消化をするときは必ずその日程を考慮すること!
有給休暇を取得したい人は、権利を行使する日程も考慮してください。例えば、退職予定日を2018年1月31日に設定したのであれば、
退職願提出:12月1日
退職届提出:12月10日
引継ぎ期間:12月10日~31日
有給休暇:1月1日~31日
といったように、退職日の2か月前くらいから連絡しなくてはならないことを頭に入れておいてください。
下手な退職交渉パターンは、有給消化を丸々取得するようなことをする人です。これはNGです。
企業側は、一か月雇用契約を結んでいるくらいならさっさと辞めて欲しいと思いますし、かなりあなたに対する心象が悪いので、円満退社とはいかないでしょう。
できれば、2週間程度を目安にすると交渉も難航しないでしょう。
▶退職交渉STEP②:退職交渉の場をセッティング
退職交渉はとてもデリケートな内容です。その為、静かな会議室などを退職交渉の為にセッティングすることが非常に重要です。あとでぐちぐち言われると難航する原因になります。
就業時間に上司の席の前でいきなり説明するなどドラマの中な話なので、こんな切り出し方をするとマジで怒られます(そんな人いないか笑)。最初の連絡はメールでOKです。
〇〇部長
お疲れ様です。南野弘明です。
私事で大変恐縮ですが、〇〇部長へ今後のことについてお話させて頂きたい内容がございます。
以下の日時ご都合いかがでしょうか。
日時:2018年12月15日 14:00~14:30
場所:会議室1
内容:今後について
※ご都合が合わなければ別日時を設定させていただきます。
といった内容をあなたの上司だけに送るようにしましょう。そして、上司との会議室での交渉前は、10分前には会議室について待機するようにしましょう。上手に切り出す為に心を落ち着かせておくのがポイントです!
▶退職交渉STEP③:退職交渉スタート
会議室に上司が来たら退職の話を切り出すことになりますが、まず神妙な雰囲気を作るように心がけましょう。
転職の嬉しさを顔に出さないのが秘訣です(笑)
そして本題に切り出します。
「一身上の都合で〇月〇日に退職させてください。」
と切り出します。理由を聞かれることが殆どだと思いますが、角が立たない理由がいいと思います。例えば「〇〇という業務に前々から興味があり、今回悩んだ結果チャレンジすることに決めました。」など、 ネガティブな発言ではなく、ポジティブな発言を心がけてください。
嫌を口にするとまず間違いなく難航します。
▽『引き止め』からが勝負!
次に想定されるのが、引き止めです。あなたが優秀であればあるほど強い引き止めをしてくるはずですが、その際は、
「既に内定をもらっている会社があり〇月〇日から入社することが決まっている。」
と伝えてOKです。むしろ、真剣にはっきりと言ってください。
ここで、多くの人が情に流され、退職交渉に躊躇し難航してしまいます。ここまで退職交渉の上手いやり方ができたのですからあとは、ここを乗り切るだけです!
とにかく、毅然とした態度で臨んでください。
▽補足:引き止めで会社に残る選択をした人の末路
退職願いを出した後に引き止めにあっても、あなたに残されているのは、出世街道からはずれた苦痛の生活しかありません。
一度辞める意思を提示した人間は、まともな取り扱いはされないです。沢山の甘い言葉をかけられます。例えば、以下のような巧みな言葉は要注意!
・来年あなたは役職者になる。
・給料を来年度は上げるよう上に相談してみる。
などいうでしょう。
しかし、これは保証されているものではありません。
実際にその様な状況が実現できるのであれば、その前から対応されているはずですよね?それを理解した上で毅然とした態度で臨めば交渉は絶対に難航しません!
▶退職交渉STEP④:有休消化を考慮して退職届を提出
上司が理解してくれたらあとは退職日の決定です。有給休暇の取得と給与計算の締め日などが関係しますので、しっかり検討してください。
例えば、締め日が月の15日、給与支払い25日であれば、月末(例:1月31日退社)とすることが無難です。
注意点として、1月15日から1月31日までの給与は2月25日に振り込まれることを忘れないよう確認してください!
そして、大事な退職届の書き方ですが、これも下記を丸コピでOKです。

退職交渉時の退職届の書き方はこれで100点!
退職願同様、誤字脱字はNGです。
▶退職交渉STEP⑤:返却と受け取り作業
無事に、退職届を渡したら、あとは出社最終日に返却物と受け取り物を下記に基づき、しっかり対応していけばOKです。この辺りは総務などが対応するので難航することはあまりないと思います。

退職交渉が終われば、あとはやることをやるだけ!
上記返却リストと受け取りリスト例です。
会社が丁寧にリスト化してくれるところもあるかもしれませんが、大抵の会社は辞める人間への配慮など無いに等しいです 。上のリストを基に、総務、人事に確認していきましょう。
20代が利用したい転職エージェント↓
▶退職交渉STEP⑥:あとは楽しい有休消化!注意点あり
退職交渉が終わり、退職日が決まれば、転職先に入社する前に体と心を整えたり、転職前に必要な知識取得の為などで、有給休暇を取りたいと思う人は多いでしょう。
これは、労働者の権利であり取得することに何の問題もありません。
しかしながら、有給休暇の繰り越し分が40日分残っていたとして、40日分全て取得するというのは退職交渉を難航させるので要注意。
お世話になった会社に恩義があるなら15日分程度、恩義もなく権利を全て使いたいなら30日(1か月分)程度に留めておくことが無難です。
※これはあくまでも私の経験ですので状況に合わせることをお勧めします。
▽補足:有休消化に待ったがかかったら?
もし仮に、有給取得に「待った!」がかかった場合ですが、やってはいけないこととして、いくら憎い会社でも最後くらいは文句を言わず働くのも手です。
そして絶対にやってはいけないのが、「許可されなかったから無理やり休んだ」ということをやってしまうことです。
「欠勤」になり給与を出さないという別の問題が発生してしまいます。絶対にやめましょう!その場合は少し強引ですが、
書面に取得日程を記述し、上司にPDFでメール送付
しましょう。権利を行使するために、しっかりと上司に報告している事実が残るので、後日権利を行使したにも関わらず「欠勤」扱いになれば、労基署に相談すると伝えてしまうのも手です。
しかし、辞める会社ともめない為にも根気強く有休消化の交渉をするのが重要なので、譲歩できることは譲歩する姿勢が大事です。退職交渉が難航すると本当に厄介なので要注意です。
退職交渉が必然的に難航するパターンもある
退職交渉が難航してしまうと、入社日の延期などが発生し、転職先に多大なる迷惑をかけてしまうことになります。一番難航するパターンが下記です。
退職願い又は退職届を受け取らない
ということだと思います。
この状況に陥ると、有給休暇取得等はできないパターンが発生します。しかし、だからといって辞めることはできますので大丈夫です。ポイントは就業規則 です。
▶退職交渉前に『就業規則』を確認しておくこと!
就業規則に一般退職の記述が書かれていると思います。例えば、
「本人の都合により退職願が提出され、会社が承認した時または、退職願提出後14日が経過したときその身分を失う。」
となっていると思います。
14日を経過すれば会社の承認が無くても退職することが可能であることを意味していますので、退職できないということはありません。
この就業規則の内容を主張することはできますが、最悪の場合以外は主張しない方がいいでしょう。
会社側もあなたが退職するにあたり、後任の準備、退職手続き等少なからず動いてもらわなければならない為、そのことを頭に入れて根気強く退職交渉をすることが望ましいと思います。
退職交渉まとめ
退職交渉の上手い流れはいかがでしたか?難航してもめげずに交渉していくのがポイントです。
転職活動全般は基本『対策』が必須の中、退職交渉だけが無対策の王道が一番よいとされています。
これは、憎しみだらけで転職する人にとっても最低限のお給料をくれた訳ですから、最後くらいは、円満に退社した方がいいという意図が込められています。
もし、ブラック企業からの転職であれば、退職代行サービスを使うのも一つの手です。ブラック企業を辞めるときは、世間一般のルールが通じないので、法律に基づいた退職交渉を行ってくれる『退職のプロ』を利用することをおすすめします。
下記から詳細を確認できますので、是非ご参考に!それではまた!
▶おすすめ退職代行サービス

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