薬剤師の転職は、一般企業に転職活動するより比較的スムーズな転職が可能なので、年収アップの転職にも最適。しかし転職活動をすると悩みなのが面接ではないでしょうか?今回の記事は、薬剤師さんの悩みの種である面接時の志望動機・転職理由の対策について解説いたします!
●こんな薬剤師さんにおすすめ●
・転職の面接をこれから受ける方
・転職の面接が上手く行かない方
・転職の情報収集を行っている方
・志望動機が作れない方
・転職理由がまとまらない方
目次
薬剤師の転職は「志望動機」「転職理由」で合否が決まる!
こんにちは!転職アドバイザーの田中弘明です。薬剤師さんの皆さん!転職活動がんばっていますか?薬剤師の転職活動をはじめようと思ったとき困るのが志望動機と転職理由です。
今回は、薬剤師さんからいただいた「生の悩み」についてお答えしたいと思います。
転職活動を行う以上、転職先の会社の採用試験を受ける必要があります。これは、どんな業界でも同じです。しかし、薬剤師の転職の面接というのは、他の一般企業とほとんど面接の内容は変わらないんです。
ただし、薬剤師さんで絶対に注意したいのが、希望する転職先がメーカーの研究職の場合です。 その場合については、別のアプローチの方法があるので今回は割愛させていただきます。
面接で聞かれるテーマについてあらかじめ内容を考えておき、的確に答えることができれば、面接で落ちる確率を低くすることができます。
そこで今回は、薬剤師の転職における志望動機・転職理由の2つを徹底解説いたします!
薬剤師の転職における面接質問はパターン化している
薬剤師の面接で聞かれる内容はパターン化されています。どんな大手でもどこでもほぼ同じ質問です。で、そうした中でも特に面接で聞かれるものとして、次のような事項があります。
→調剤薬局、ドラッグストア、病院の中でなぜこの会社か
面接官の意図を理解しながらこのような質問に受け答えしていくことがポイントです。その中でも、志望動機と自己PRは、2つに分けて質問されるので、2つのパターンで準備しておくようにしましょう。
まずは、志望動機と自己PRについて解説します。
薬剤師の転職における志望動機必勝法!
薬剤師の転職の面接において、調剤薬局やドラッグストア、病院、一般企業を含めてすべての面接で聞かれるのが志望動機です。
経営者や採用担当者であれば、なぜこの会社を志望したのか当然気になります。
他の調剤薬局やドラッグストア、病院ではなく、いくつか検索された求人の中で、「なぜこの企業、調剤薬局、ドラッグストアーに応募したのか」が重要です。
そのため、志望動機として伝えるべき内容は事前に考えておくようにしましょう。応募先である調剤薬局やドラッグストア、病院のホームページがあるのであれば、事前に調べておくといいですね。
また、求人票から「他にはない特徴」を見出して、志望動機にするのも効果的です。例えば、以下のように薬剤師の転職における志望動機を参考にしてみてください。
【志望動機の例文】
生活面を指導できる薬剤師を目指して転職を決意しました。
これまでの10年間で調剤薬局に勤務しておりましたが、原因不明の脱力感になることが多くサプリメントなどを試したり、生活習慣などを変化させることで少しずつ回復に向かうことができました。
薬剤師というのは「薬だけを説明・指導するだけではなく、栄養的な面でも指導することで患者さんに手助けできるのでは。」と考えるようなり、ドラッグストアー併設の調剤薬局なら可能であると考え、その中でも御社の最も特徴的な「健康イベント開催」という販売活動があることを知りました。
トータル指導を目指していた私にとって仕事内容に非常に魅力を感じたので今回応募させていただきました。
このように、求人先(薬局、病院など)の企業の特色に沿った志望動機を述べるようにしましょう。他ではなく、その会社でしか実現できないことを面接で伝えるといいです。
あなたが実現しい働き方を志望動機に設定ましょう。
薬剤師の転職は、自分本位というのではなくお客様や、患者さん目線で考えて伝えるが志望動機秘訣です。
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薬剤師の転職は自己PRに長所を盛り込むのがポイント
薬剤師の転職における面接の場では、自己紹介についても頻繁に聞かれます。
これまでの経験から考えてあなたの長所は何か、また薬剤師としてどのように貢献できるかをアピールしなければいけません。
このとき、自己PRの型として最も一般的であり、面接官に対する受けが良いのは「逆転ストーリー」です。
マンガのストーリーやテレビのドキュメンタリーなど、全てこの型で構成されています。面接でも同じであり、この型にはめ込んだ自己PRは人の心を最も心を動かすことができます。
最初に設定するのは大きな壁です。
ある困難があり、その困難をあなたがどのように解決して将来に繋げていったかというストーリーを作り上げましょう。
「初めはマイナスからのスタートだったが、自分がこのように改善することによって今ではプラスになった」という感じの自己紹介・自己PRになります。
これはもちろん志望動機にも応用できるテクニックなので、是非活用してみてください。例えば、以下のように長所の自己PRをします。
【自己PR例文】
業務改善によって、職場環境を良くしたり医療の質を高めたりすることができます。
これまで、病院薬剤師として慢性期病院や急性期病院を含め2つの病院を経験してきました。特に急性期病院では患者さんの容態が日を追うごとに変わり、医師・看護師との連携が重要になります。
このときは2年目から積極的に病棟業務に携わるようになりました。ただ、医師・看護師まで含めた他職種となると常に顔を合わしているわけではないので、意思疎通にズレを生じていました。
そこで、インターネットを利用した病院内のシステム活用を思いつきました。
具体的には、患者さん一人ごとにグループメール(グループチャット)を作り、そこで「特に知らせておくべき重要なこと」を書いて共有するようにしました。最初は私だけが一方的に情報共有していたのですが、3ヶ月後くらいから医師・看護師もそこで重要事項を共有するようになり、仕事上のミスも少なくなって非常に円滑に業務が回るようになりました。
新しいことの提案は反対されることが多いものの、私の場合は「まずは行動して様子を見る」ことから始めるケースがたくさんあります。そこから業務を改善し、より質の高い医療を提供できるようにすることが強みだと自負しています。
話の内容は「患者さんで共有しておくべき情報を他職種の人とも知らせられるように頑張った」という内容なので特別にすごいことではありませんが、このようなストーリー形式で展開すると非常に素晴らしい人物であるかのように聞こえます。
良いことばかりを話すのは単なる自慢話です。そこで、こうした型(逆転ストーリー) を知って当てはめるだけでも、「面接でどのように自己PRをすれば良いか」が違ってきます。
自己PRと志望動機を上手く織り交ぜてしまうのも手なので、応用して準備しておくとよいでしょう。
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薬剤師の面接で転職理由は必須!
薬剤師の面接の場において、転職理由は必ず聞かれます。
現在他の職場で働いているのであれば、その職場からの転職理由を述べましょう。結婚や出産などで復職するのであれば復職理由を答えなければいけません。
企業にとって、よい人材を採用することは非常に重要です。
あなたという人材を採用したとしても、またすぐに辞められたのでは意味がありません。企業はあなたを採用するために大きなコストを支払い、新たな仲間として受け入れようとしています。
それにも関わらずにすぐに辞められてしまったら、お金と労力の無駄になります。そのため、面接で不採用にならないために転職理由はきちんと考えておかなければいけません。
次に、薬剤師の面接で転職理由を説明するときのポイントについて解説していきます。
①転職理由を伝えるときの注意点
例えばこれまで2回転職しているのであれば、それぞれに対して応募先が納得できるような転職理由を薬剤師の面接で答えられるように考える必要があります。
応募先が転職理由の質問をする背景としては、以下の理由が一般的です。
✔の会社で何かトラブルがあったのではないか
✔当社で問題が解決できる理由がわかっているか
などに疑念を持っています。そのため当然ですが、転職理由を述べるときに前職のマイナスのことを言ってはダメです。絶対ダメな例を次に解説します。
②薬剤師の面接での転職理由NG例
薬剤師の面接で転職理由を聞かれたら絶対にやってはいけない事例を次に解説します。
・人間関係が悪かったから
・会社の方針に疑問を感じた
など、このような理由は心の奥底に閉まっておくようにしましょう。
マイナス面を強調する人であれば、面接官は「この人はこれから働こうとする当社に対してもマイナス面しか見ないのでは?」と疑ってしまいます。
入社しても、同じきっかけですぐに辞めてしまう人間のように捉えられ、不採用になるリスクが高まります。
そのため、面接官が納得できるような前向きの転職理由を考えておく必要があります。例えば、以下のようになります。
③転職理由例
次に、実際に薬剤師の面接対策として転職理由をアドバイスさせていただいた方の事例について解説します。アドバイスさせていただいた方は転職に成功しているので、参考にしてみてください。
【転職理由例文】
在宅医療まで手掛ける調剤薬局で働き、スキルアップを目指したいと考えたため、前職を退職して御社へ転職しようと考えています。自分独自のスキルや知識を身につけることを考えたとき、在宅は非常に重要な分野だと私は思っています。
現在の調剤薬局であっても、在宅医療は行っています。ただ、薬を薬局内で調剤して薬を渡すだけの施設在宅がメインです。
こうした誰でも行える在宅ではなく、御社のように家庭を訪問し、本当の意味で在宅を経験できる会社で働くことで、自らのスキルアップを図りたいと考えました。
いまは管理薬剤師として数人の薬剤師を束ねている立場ですが、御社と縁があった場合はゼロから学ばせていただきます。
今回は「スキルアップ」を転職理由にしています。転職理由は志望動機とも重なりますが、このように納得できる転職理由を薬剤師の面接で伝えることが必要です。
また、「これまで病院薬剤師であったが、結婚して子供も生まれる予定であり、本気で家族を養うために年収の高い調剤薬局で働く」という理由でも問題ありません。
この場合、「数ある調剤薬局の中でも、なぜその求人に応募したのか」という転職理由まで付け加え、薬剤師の面接で伝えるようにしましょう。他にも女性薬剤師であるなら「子育て支援に理解のある職場で働きたいと思ったから」でも問題ありません。
重要なのは、本心の転職理由を述べつつも、マイナスのように聞こえないように伝えることです。
自分の気持ちにウソを付く必要はなく、表現を変えましょう。自分の気持ちには正直だけれども、前向きな理由に置き換えることによってより良い転職理由になります。
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薬剤師の面接は「心がけていること」を必ず聞かれる
薬剤師の面接で聞かれる質問の中で「なぜ薬剤師になろうと思ったのか」という質問もあります。
ベテラン薬剤師であるとあまり聞かれませんが、新卒での就職を含め20代や30代前半の薬剤師であると聞かれることがあります。
つまり、「薬剤師として心がけていることは何か」を問われています。
薬剤師として何を大切にしているのかについては答えられるよう転職理由と合わせて準備してください。この理由がぶれていると、転職理由の説得力と乖離があり嘘をついていると思われる可能性が高まります。
中途採用の面接では、この想いを自分の言葉で語れるようにしておきましょう。例えば、以下のようになります。
【仕事への向き合い方例文】
患者さんと関わることで、患者さんの心の障壁まで取り去ることを心がけて薬剤師をしています。
前職は精神科病院の門前薬局で働いていました。このとき患者さんは精神病という特殊な病気を抱えている人が多かったため、薬を渡すだけでは不十分な場合が多いです。
例えば、睡眠薬や抗うつ薬を服用することで「薬から抜け出せなくなるのではと考えている患者さんが多いです。こうしたとき、薬の飲み方や副作用だけでなく、「どのように薬と付き合えばいいのか」を含めて丁に服薬指導しています。
その分だけ服薬指導に時間はかかりますが、ほとんどの患者さんは「薬を飲むことに不安を感じていたけど、いまは気持ちが楽になった」といってくれます。
精神科では心の持ちようによって病状が改善したり悪化したりするため、こうしたサポートが必要不可欠です。
御社は精神科の処方せんをメインで受ける薬局ではありませんが、患者さんに貢献する気持ちには変わりありません。そのため、同じよに高い医療情報の提供によって顧客満足度を向上できると考えています。
薬剤師として心がけていることについては、普段あまり意識していない人もいると思います。そうした場合であっても、面接の場では答えられるようにしましょう。
こうしたこと述べることによって、大きな自己PRになります。あなたという人間を経営者や採用担当者に理解してもらい、採用につなげましょう。
面接必勝法:まとめ
薬剤師の面接では、転職理由が非常に伝えずらい特徴があります。
それは、転職理由がネガティブで面接官に受け入れてもらえないことが分かっているからだと思います。
しかし、今回ご紹介させていただいた転職理由は、前向きな転職理由になりますので、是非転職活動に役立てていただけると幸いです。
もし転職活動において困ったことや不安があれば、一人での転職ではなく無料でサポートしてくれる薬剤師専門の転職エージェントを利用しての転職がおすすめです。それではまた。
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